スタッフの考える理想のコーディネート
StyleCrash vol.12

ジャパンディスタイル
~リビングにつくるキッズスペース~

第12回目は、CRASH GATE本部 グラフィックデザイナーの松尾さん。
実生活では家事と育児に奮闘するママでもある松尾さん。
今回から「Style Crash」のロゴデザインも手がけており、まさに“中の人”ならではの視点が活かされています。そんな彼女がつくる理想のお部屋とは――。
どんな空間が広がっているのか、覗いてみましょう。

1. テーマについて
ー今回のお部屋のテーマは?
今回のテーマは、リビングの中につくる子ども部屋。
現在、下の子が3歳で子ども部屋で1人で遊べる年齢ではない為、親の目の届くリビングで1日の大半を過ごしています。こんなお部屋があったら、私も自分の時間を楽しめるし、子どもとも一緒に楽しく過ごせるのかなと思い、このテーマにしました。

2.理想と現実
ー理想のお部屋と現実の部屋で違う部分はありますか?
子育て真っ只中で、子どもにとって危険なモノを置かない、汚れそうなモノはなるべく避けるなどした生活を送っています。
散らかりのないきれいな部屋を保ちながら、白いソファやガラス扉の家具、花瓶に花を飾るようなインテリアにも憧れがあります。
でも、実際の生活ではなかなか叶わないものです。
そんな“憧れ”を今回は形にしてみました。

3. コーディネートのポイント
ーコーディネートのポイントは?
メリサキャビネットとデルカソファです。 あとは、ラグもポイントですね。
メインのラグはどうしても赤にしたいと思っていました。無機質な空間に赤がアクセントになり、部屋に面白さや深みが出ていて雰囲気も抜群でした。
個人的には、空間をラグで区切る(線引きする)というアイディアは、なかなか良かったんじゃないかなと思っています。
1枚はリビングのメインラグとして、もう1枚(丸型グラドラグ)は子どもの遊ぶスペースとして、別の目的をもった空間づくりを手間なく簡単に出来る所にとても魅力を感じました。
子どもにも「この丸の中で遊んでね」と伝えやすく、理解しやすい点もポイントです。撮影中も”自分だけのスペース”というのが嬉しいみたいで片付けも進んでしてくれました。

ーメリサキャビネット
子どもと一緒に過ごす上で、「収納場所」が欲しいと思い、真っ先に決まったのがこのメリサキャビネットでした。メリサは、何といってもビジュアルが可愛く、棚の上に自分の好きなモノを飾れるのが良い。(今回は花瓶やお香、アクセサリーなど子どもには触れられたくないもの)

自分が考える理想の部屋に、子どもっぽいおもちゃ箱はインテリアが崩れてしまいそうで、置くのを躊躇ってしまう…そう考えた時に、おもちゃを収納しても様になるキャビネットという点でもメリサは完璧でした。ガラス扉で中が見えるため、どこに何があるか一目でわかり、子どもにも使いやすい設計。ラタンのカゴに入れることで、おもちゃの雑多感も抑えられてスッキリ見えます。
うちの子どもは、「お片付けしようね」と声をかけても、片付けやすい場所でないとなかなか動いてくれなくて…。
メリサは高さもあり見やすいですし、子ども自身で片付けが出来ることは、日々忙しいママパパにとっては大助かりで大きいポイントかもしれません。

ーデルカソファ
活発なわが子は、思いがけない場所でケガをしてくることも…。そんな中でも安心して使えるのが、座面高の低いデルカソファ。ローソファなので圧迫感もなく、子どもも座りやすいですし、お昼寝も安心して寝かせることもできます。
また、以前からずっと“白いソファ”に憧れがありました。
何を選ぶにも、汚れの目立たないカラーを選んでしまいがちで、気づけば、子育てが始まってからは大物家具で「白」を選んだことがないような…。
今回は、少し勇気が必要だった“白”に、思い切って挑戦してみました。
実際に置いてみて、意外と合わせるクッション、フェイクファー、ラグなどの小物で季節感も出せますし、「白」ってどの色とも合わせやすいので、インテリアを変えたいってときに気軽にコーディネート出来るって点はすごく良いなあと思いました。
実際、今の家ではソファ自体を使ってなくって…子どもが小さいと汚れが気になって高価なソファってなかなか買えないんですけど、デルカはクッションがカバーリング仕様なので汚れたらドライクリーニングに出せる所も大きなポイントですね。

4. 部屋での過ごし方
ーこの部屋でどんな過ごし方をしたいですか?
子どもと一緒にソファで本を読んだり、思い入れのある布絵本で遊んで楽しみたいです。
実はこの布絵本、娘の3歳の誕生日に自作したモノなんです。
私は、小さいころからあみぐるみやバッグなど色々と作ることが好きで、自分の子どもが生まれたら布絵本を作ってあげたいっていうのがあって…
でも実際に子どもが生まれると、それどころではなく、目の前の育児に精一杯。(笑)ようやく3人目にして布絵本を作成しました。
理想としてこの部屋をつくりましたが、現実的に住めそうだなと思いました。リビングに子どものスペースを設けるのも、実際にありだなと感じました。
散らかりがちな子どもとの暮らしでも、工夫次第で空間はきちんと整えられる。その発見が、今回いちばんの収穫でした。
将来引っ越すタイミングが来たときの、よいシミュレーションになったと感じています。(笑)

5. 裏話
もし子ども部屋をつくるならどんな子ども部屋を作りたいですか?という質問に、海外っぽい感じの可愛らしい子ども部屋にしたいと答えた松尾さん。
今回のお部屋でコーディネートのポイントになった「メリサキャビネット」を子ども部屋でも使用し、サーモンピンクの壁紙をアクセントにコーディネートしました。
実用性も高く、大人になってからも長く使える家具を選んでいます。

STYLE CRASHではブランドスタッフの理想のお部屋作りを通して、インテリアやコーディネートの楽しさをお伝えしていきます。どうぞお楽しみに。

STYLE CRASHって?
働くスタッフ1人にフォーカスを当て、その人が考える憧れの部屋のコーディネートをクラッシュの家具を使って表現する企画です。
コーディネートの背景には、その人の人物像(ライフスタイル・好きなもの・大事にしていることなど)が含まれています。
型にはまらず自由にコーディネートすることで生まれる新しいスタイルを提案します。
